こんにちは。曙69期、3年の安岡です。
ジメジメとした空気の流れる今日この頃ですが、劇団「曙」には7月7日現在、新しく3名の方が入団してくれました!
新しい風の吹いた、新体制の劇団「曙」をよろしくお願いします!
(入団は常時募集してますので、気になる方はTwitterか当ブログの「お問い合わせ」フォームよりお声掛けください。活動の見学も出来ます。)
さてさて。
来る者がいれば、去る者もいるわけで。
僕も6月の末に、曙団員としての最後の活動をしてきました。
引退するついでに今回は、のんびりとブログを書いていきます。
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※最後まで書いて、コロナ前のことを何一つ書いていない、ということに気が付きました。
それくらい今に全力だったってことで、許してもらえないでしょうか…?
過去には囚われない僕です。
嘘です。
本当のことを言うと、過去にブログで書いちゃったので、今更書くことがないんです。
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上級生らしい前フリをしたのですが、昨年度は新入生を募集していないため、先輩らしいことは殆ど出来ていない僕ら(というか僕)です…。
まあ僕には、演技面で教えられるような事は元より無かったので、そういった後悔はありません。
もっと面白いことを一緒にやりたかったという、それだけです。
「やりたいこと」は無限に出てくる僕ですが、実は「引退するまでにやること」を決めておりまして。
他人と約束したことが3つ、自分で決めたことが1つ、ありました。
他人と約束したのは下記の3つ。
1.新入生を3人以上入れる
2.引き継ぎ資料を作る
3.活動を定期的に行う地盤を整える
2以外は達成できたと思っています。(3も出来たと信じたい)
2も、今現在必要なものは引き継がれてます。
…音響の引き継ぎ資料は、落ち着いたら共有場所に上げます。そこはごめんなさい。
自分自身で決めたのは、「2部生が演劇できる場所を守る」ということ。
これを決めたのは10月頃。それから引退まで、このためだけに僕は動いてきたと言っても過言ではありません。
前述の通り、昨年度の5月から12月頃まで、僕らは演劇サークルとしての活動を一切していませんでした。
その責任の一端は僕にある、と勝手に思っています。
昨年5月の春公演、長い間オンラインで稽古をして、最終的に表に出すことなく終わりました。
その公演の脚本演出をしたのも、オンラインでの稽古をしたのも、作品を表に出さないと決めたのも僕でした。
オンラインでの稽古を上手く進められず、役者のフラストレーションも発散させられず、舞台に立つという夢を掲げて3ヶ月以上も役者を走らせ続け…。
最終的に誰にも見せることなく幕を下ろしました。
その結果、団員の多くはオンラインでの稽古や公演に対して、あまり良いイメージを持てなくなってしまったのだと思っています。
この場を借りて謝らせていただきます。
本当にごめんなさい。
せめて何かしらの形で表に出せていたなら何か違っていたのかもしれない、と今でも考えてしまいます。
過去を引きずり、ウジウジする傾向のある、面倒くさい僕です。
そんなことがあったのが昨年の5月上旬。
今新入生に入ってもらっても、何もできない、何もしてあげられない、という考えから、昨年は新入生を募集しませんでした。
そこから曙は動かなくなりました。
10月。
オンラインでの開催となった学園祭には昨年の映像を載せ、新しい動きは何もありませんでした。
対面でのサークル活動が出来ない現状では誰も何もやりたがらない、ということと、その原因が自分にあるということに、このとき気が付きました。
そして、このままサークルが消滅していくような気がしました。
正直、僕はそれでも構わないと思っていました。上の代もいなくなり、僕がここで得られることは何もない、とすら考えていました。
ただ、大学に入って初めて演劇に触れた身としては、夜間の学生向けの演劇サークルである劇団「曙」の存在は、とても大きなものでした。
僕は演劇に触れることができて、本当に良かったと思っています。
だから、僕みたいな人のために、演劇に触れることができるこの場所は残していかなければいけない、と思いました。
これが僕の原動力でした。
そこから策を練って12月頃、再び曙を動かし始めました。
身体を意識した活動の多かった劇団「曙」で、オンラインでもできる活動について模索しました。
幸い団員は、動き出したものに乗っかってくれるような人たちだったので、人数の面で困ることはありませんでした。
通常の活動だけでなく、短いですが脚本もたくさん書いて、役者たちと稽古もやらせてもらいました。
心残りもありますが、演出家という立場でほぼ全員と稽古ができて良かったです。
ただ、大きな公演は打てませんでした。
動き出すのが遅かった、という後悔が残ります。いつもこういう後悔をしてる気がする。
コロナが広がってから1年と数ヶ月。
【問:対面でサークル活動が出来ないという現状で、大学の演劇サークルが作るモノは、どうあるべきか】
この答えをずっと考えてきました。
この状況でのものづくりについて考えるために、僕が普通に生きていけば絶対に触れなかったであろうモノにも触れました。
オンラインでの空間の共有について、実験をしたりもしました。
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実験の一部はYoutubeでご覧になれます。
【短編動画プレイリスト】
https://youtube.com/playlist?list=PLvTau2aK9qGP0aIxv1F2vMq877dOQ-t8I
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そして、劇団「曙」としての最後の活動。自分の書いた脚本を団員に読んでもらいました。「no image」という演劇の脚本です。
映像作品でも、リモート演劇でもありません。演劇の脚本です。
浅薄ながら、1年と数ヶ月を費やして、僕なりの答えを出させていただきました。
この脚本が果たして表に出ることがあるのか、表に出たとしてどんな形になっているのか、僕にもわかりません。
この脚本は、既に僕の手を離れています。
できることなら演出としても関わりたかったのですが、魅力的な71期の団員たちがいるので、安心して手を放しました。
たくさん考えてくれると嬉しいです。
イチ観客として、楽しみにしています。
本当に最低限だけど、演劇のできる場所を残すことができたかな、と。
とりあえず一安心、といったところです。
もちろん一番はコロナが収まり、対面で演劇ができるようになることです。
でも、この状況でも演劇はできると僕は思っています。楽しいこと、面白いことは絶対にできます。
思う存分、演劇を楽しんでください。
今回の脚本を書くにあたって、「自分のために書いてくれ」と言って下さった方がいました。ありがとうございます。
僕も「趣味の創作活動に義務感が生まれたら終わり」だと、常々思っています。
だけど。
最終的にはこの脚本は、曙のために書きました。
それが僕のためになる、ということなのかは、…よく分かりません。
愛情と義務感の違いは、僕にはまだ難しいみたいです。
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7月に入って1週間。
ふとした瞬間に、曙で使えそうなアイデアが湧いてきては、その行き場の無さに、自分が引退したことを実感させられます。
資格の勉強のために引退したはずなのに、勉強が手に付きません。
作りたいものがたくさんあります。ネタ帳が埋まっていきます。
折を見て形にできたらいいな、と思っています。
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最後の最後に。
ここでは、本当に好き勝手やらせていただきました。
それを許してくれた人、一緒に遊んでくれた人、助けてくれた人、見てくれた人…。
こんな僕に、真正面から向き合ってくれた人。
関わってくれた全ての人たちへの感謝を述べて、終わろうと思います。
ありがとうございました!
69期 安岡
p.s.
新入生、凄く魅力的です。引退を取り消したくなるほどです。
今後も劇団「曙」を、どうぞご贔屓に。