わたしはいま
住み慣れてしまった東京から逃げるように
遠く、遠くへ向かっている。
向かわさせられて、いる。
バスに揺られて。
幼い頃、真夜中、
後部座席の窓ガラスに映る速度メーター
吸い込まれそうなほど黒い空に光る星
甲府盆地の遠い灯り
なんだか得体の知れぬ恐ろしさを感じた。
わたしの原風景。
あの頃感じた泣きたいような怒りたいような
けれど、なににも似ていない感情。
台本を読むとなぜかそんな感情ばかりがこみ上げてくる。
あの子は
あの感情を常に持ち続けているかもしれない。
そしてわたしも。
あてもなく、
しかし切実に自らの拠り所を探す旅を続けるあの子に寄り添ってあげたい。
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感傷的な文面はここまで。
本日の目玉はこれ。
ばばーん。
仮チラシ
もたもたしてたせいで1枚も刷られることなく
本チラシが完成してしまうという大失態、こいつはここで供養。
この風景も、わたしの原風景のひとつ。
遠く、遠くへ行く勇気をくれた道。
「ここに写真いれてほしい!!」
わたしとあの子の生き様を見てください。地下2階で待ってます。
春になるまで、ずっと。
「遠く、遠くへ。できるだけ速く行け。」
本番まであと68日。
死ぬほど生きたい
68期かわの