2018年3月20日

「今、そこにあるものだけが真実なんだよ。」



彼がエチュード(即興劇)のポイントを説明しているときに、ふと口を衝いて出たそれは

私の中の鼓動と一体化して、何度も繰り返すように深く、大きく、刻まれた。


エチュードが繰り広げられている、という"事実"は、ただ一つしかありえない。

が、その事実は複数の人間が存在する限り、人それぞれの"真実"として形を変える。

つまり見方が変われば、その分異なる世界観が生み出される


たった一つの事実から、人の数だけ真実がいくつも見えてくるなんて


なんか、ゾクゾクする。



って、思ったり。



はい。



たまには良い感じのこと言ってみたいなと思い日文文クオリティーでかましてみたものの、よく分からん結果に終わりました。


※"彼"が言った台詞はノンフィクションです。



今日は「肉体改造部(筋トレ)」→「拍手回し同好会」→「お互いの目を見つめようの会」という、最終的に宗教に走ったかのようなウォーミングアップの後にシーン練に入りました。


エチュードは「お互いの目を(以下略」の際にやったのですが、これがまぁ疲れるのなんのと。

台詞が言いたくなるまで終始見つめ合い、相手の表情や動きを追っていざという時のオファーを一瞬足りとも逃がさない。

それまで、ただ、ひたすらに見つめ合う。


集中力が持続しない私にはなかなか辛いものでしたが、得るものはあったので続けていけばきっとどこかで活かせられるかな?と思いました。



集中力。


今、私に一番足りないもので一番必要な力。


身につけばいいな。なんて精神では到底無理な気がするので、何がなんでも身につかせる勢いで叩き込みます。


台本上の台詞を暗唱するのではなく、「役」自身の内側から一言一句を引っ張り出せるように、もっと真実を追求していきたいですね。



以上、66期川本がお送りしました!